ドイツ旅客用蒸気機関車

BR23(ROCO international 4120A)

DB(ドイツ連邦鉄道)が戦後に開発した中型万能機関車です。西ドイツで最後に製造された蒸気機関車がBR23です。
私が現役で活躍していたのを見る機会があった数少ないドイツ蒸気機関車の形式の一つです。
開発目的用途は日本のC63に相当しますが、性能的には動輪1750mm、最高速度110km/h、指示馬力1785PSはC62に匹敵します。
日本のC63は設計段階で中止されましたがBR23は西ドイツで105両、東ドイツでBR23 1000番台が113両製造されています。
ROCOの模型はテンダードライブ方式。
主台枠が途中で曲がりショートカプラーの組合せで密閉式キャブとテンダーの連結間隔を実感的にしています。
日本の蒸気機関車の模型でテンダーとの連結に工夫をしているのはKATO以外にあまり見掛けません。
運転を前提に考えるとスパーディテールの機関車がドローバーの2つ穴の長い方を使って
エンジンとテンダーの間を広くして走らなければならないのはどうもバランスが悪いと思います。

機関車重量(空車/運転整備):74.6t/82.8t  軸重 18.9t 動輪直径 1750mm  最高運転速度 110km/h  出力 1785PS
製造初年 1950年

BR23実物写真

DCC化
このモデルのナンバーは23 105で西ドイツで最後に作られた蒸機機関車です。
ROCOは1990年にボイラーバンドを銀塗装して23 105の保存機バージョンとして品番43248で発売しています。
23 105の現役当時の動画を見てみると綺麗に磨かれて大切に使われていたことが分かりました。
そこでDCC化の際に
現役時代のイメージでボイラーバンドの銀をデカールで表現、車輪のタイヤと車軸、クロスヘッドを赤で塗装しました。

MRCサウンドデコーダを積んだハニを引いた試運転の動画です。


BR38 (FLIESCHMANN 4160)


水掻き補強付き動輪

人気のある機関車でメルクリンで古くから製品化されていました。FLIEISCHMANNはメルクリンとの差を出そうと細密感を増して模型化しました。工場から出たてのような艶が強い塗装です。パイピングは細かくなりましたがプラスチックは脆く破損しやい材質でした。
動力はテンダードライブです。
戦後の一般的な姿である除煙板がウィッテ式、テンダーを廃車になった戦時形52形の浴槽形に交換した姿も両社から製品化さています。

ドイツ国鉄のBR38.10-40は、もとプロイセン鉄道を代表する機関車P8形です。このP8形はベルリン鉄道管理局機械部長ロベルト・ガルベの最高傑作と言われています。ことにボイラーの設計が優れていたため経済性の良さでは、このP8に勝る機関車はドイツではその後も作られなかったと言われているほどです。1906年から1928年にかけて3800両以上作られました。また同じボイラーを使用した貨物用機関車G10形(後のBR57.10-40)が2589両製造されているので、このボイラーは合計6000両以上の機関車に使用されました。
一方、下回りは設計では110km/hの速度を出す予定でしたが100km/hを越えると振動が激しくなるので最高運転速度は100km/hに抑えられたそうです。しかし当時は普通列車の運転速度が100km/hを越えることはなく実用上支障なかったようです。そうでなければ戦時形BR52の6248両に次ぐ3800両も製造されることはありません。
しかし、そのころの日本の鉄道ははプロイセンを手本としており、P8がその後の日本の蒸気機関車の設計に与えた影響は大きく、動輪直径1750mmで最高速度100km/h(回転数300rpm)が限界とされ、回転数の向上による性能アップはタブーとされてしまいました。

機関車重量(空車/運転整備):70.7t/78.2t    軸重 17.7t 動輪直径 1750mm  最高運転速度 100km/h  出力 1180PS
 製造 1906-1928年


BR39 (Rivarossi 1346)


第2動輪が主動輪、
第3動輪に偏心棒が外側と内側の2組
四角いベルペア形火室


モータはキャブにあり、エンジンとテンダーから集電、エンジンとテンダーはドローバーで接続してあり、ビスを外さないと切りはなせません。後にFLIEISCHMANNからも製品化されました。

P8から16年後の1922年に完成したプロイセン鉄道のP10形です。ドイツ国鉄に編入後はBR39となりました。設計はボルジッヒ社のアウグスト・マイスターで彼はドイツ国鉄の制式機関車の設計も行っています。全製造数260両の内250両はドイツ国鉄成立後に製造されており、プロイセン鉄道とドイツ国鉄制式機関車との移行期の機関車です。同時期の貨物機G12(BR58)と同じ、四角いベルペア形火室と3気筒が特徴となっています。ドイツの3気筒機関車は中央シリンダーにも独立したホイシンガー式の弁装置を設けておりBR39では第2動輪を主動輪、第3動輪に弁装置の作動クランクを設置しています。このため左側第3動輪には外側シリンダーと中央シリンダー用の2組の偏心棒が付いています。
動輪直径は1750mmなので形式は普通旅客用機関車ですが、3シリンダーで4動輪の強力機関車で急行列車や準急列車にも使われました。蒸気機関車の最高運転速度は回転数330rpm(動輪直径をインチで表した数字がマイル/h)が欧米では一般的で1750mmのBR39、BR23は最高速度110km/hとなります。

機関車重量(空車/運転整備):100.4t/110.4t 軸重 19.4t シリンダ数3、動輪直径 1750mm  
最高運転速度 110km/h  出力 1620PS 製造初年 1922年


17/02/04

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