日本型貨車  2.セキ


左:セキ3000 右:セキ10


塗装前

セキ10型(自由型)

2000年の春、安価なセキ10型(自由型)の計画を立てました。
私の感覚だと廉価版貨車価格は、10$程度なので、目標 10$ (US)。
9600で牽引可能な走行抵抗の小さいもの。

KATOのHO(1/87)米国型菱枠台車は車輪径9.6mm、フランジ高さは0.65mm。
これなら、車軸のプラパイプをカッターで切って詰めればOK。
車軸プラパイプをカッターで約4mm切りつめて12mmゲージに改軌しました。
16.5−12=4.5なのに?   まっ、いいか明日考えよう。

できあがった台車は改造まえのKATO台車と同じく困ったことが起きます。
写真を撮ろうと、こたつ板の上にのせると走り出してしまいます。
私の持っている12mmゲージのTurnous PECO、BEMO、シノハラは問題なく通過です。

外観は枕バネをコイルバネにしたTR-41 (軸箱が米国式)。


改軌前 16.5mm gauge

改軌後 12mm gauge(2001.2.4)

台枠に台車取付け(2001.3.11)

車体


車体は工作用紙で作りました。

箱形に組んだ状態(01.03.14)

車体完成(01.04.08)

ブレーキハンドル(KATO 1/80)、手すり、ハンドル台などを取り付け、車体を完成させました。
KATO台車なのでIMONの288mm直線の片側を3mmm持ち上げると走り出します(約1%勾配)。
購入品は、台車 $4.98(650円?)、ブレーキハンドル 60円(10個入り600円)、
その他、1mmアングル、真鍮チャンネル、真鍮線、カプラー、石炭、塗料、接着剤、台車ピンなど
1mmアングルは在庫を使い果たし、洋白製を購入したら1本 240円もしてビックリ!
石炭を落とす部分の側板など、足りなくなった分は、1mmと0.7mmのプラ板でアングルを作り使用しました。
カプラーはPEMの貨車に付いていたプラ製を試しましたが、やはり連結するのが面倒なのでKD711に交換する予定です。

ブレーキハンドルを買った時点では10両編成も考えていましたが、IMONからプラ製セキがでるそうなので、
1両で終わるかもしれません。

セキ3000(珊瑚キット組立)

珊瑚のセキ3000キットも組みましたが、こちらは288mm直線の片側を15mmm持ち上げると、ようやく走り出します(約5%勾配)。
あまりに転がりが悪いので台車の軸受けにSEMのデルリン製軸受けを入れました。
その結果、288mm直線の片側を5mmm持ち上げで走り出すようになりました(約1.7%勾配)。
でも、通常のプレーン軸並みですから、少しましになっただけです。


左:デルリン軸受け
右:2mm下穴開け
 

セキ3000 4310以降タイプ(IMONキット組立)

IMONからプラスチック製のセキ3000が発売されました。
当初はキット3000円、完成品6000円との願望もアナウンスされましたが、キットは4両で19,800円(1両4950円)となりました。
IMONが作るとプラでも凝り凝りになり価格は高めになってしまいました。
取りあえずキットを1セット購入し組み立てて見ました。
珊瑚が原型タイプなのに対しIMONはヨンサントウ(1968年10月の白紙ダイヤ改正)以降の姿をプロトタイプに選んでいます。
大きな違いは、
1.ブレーキハンドルとホッパーのハンドルが妻板の上部から妻板側面へ移っている。
2.車体側面に黄色の帯を巻いている。
の2点です。


ホッパーハンドル
左:珊瑚  右:IMON

ブレーキハンドル
左:珊瑚  右:IMON

組立は、手すり、ブレーキテコ、ハンドルなどのエチッグパーツの取り付け、塗装、インレタ貼りです。
手すりは枝から手すりを切り離すとき部品が飛ばないようにマスキングテープで手すりをカバーしてから切りました。
手すりの取り付けは数が多いので根気が要ります。
インレタ貼りは、こする力の入れ方が難しくあまりうまくいきませんでした。
すずしろ鉄道は北海道ではないので、黄色帯の道外禁止は不要のためキットを選択しましたが、
一般的には半完成品(4両 24,800円)がお得かもしれません。

石炭はモールドで2mmほど高さを下げましたがまだ満杯です。


左:珊瑚  右:IMON

さすがに6両ではD51が引くと短すぎるので、9600牽引で石炭列車が編成されました。
プラキットの組立(部品取り付けだけですが)が思いの外、手が掛かったので、
今後の増備はプラになるか、ペーパーになるか迷うところです。

2010.03.09


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