日本型電気機関車3 ED16


旧型電機のなかでED16は私の好きな機種です。
2006年10月.の関西合運でさくら模型のED17が快調に走るのを見たので、次の製品であるED16も期待できると判断しました。
私にとっては初めてのワールドキット組立ですが、販売元のアートプロの平多さんから
「ED16はゼロから完全に設計に関与して製作しましたので、更に良くなっております」との心強いメールも頂きました。
RM MODELS 136号(2006年12月号)に16番のワールドED16の組立記事が載っています。
キットを開ける前は1/87のED16も製造はワールドなので1/80を92%縮小したのものかと思いましたが、
RMの記事と1/87のキットを比べると構成が異なる部分がかなりあります。

参考資料 キット入手前に調べていたらキットの組立説明書にも載っていました。追憶の電機〜青梅路のED16
       ED167が空襲に会ったことをこのサイトで初めて知りました。

キット構成 kit composition


キットは化粧箱に入っています。

部品は組立順と関係なく、素材別に袋に入っています。
動輪はプラの輪芯を後からはめるタイプ。
バックゲージは先輪は10.4mm、
動輪は車軸がプラで剛性が低いので0.2mm程度は
動きます。
先輪と同じ10.4mmで設定して有れば実用上の
問題はないと思われます。

パンタはグレー塗装で組立すみ。
エッチング抜きなので線材断面は四角です。
ED17で未塗装の時は線材断面が目立ちましたが、
塗装後は気になりません。
パンタの色は黒や銀もあるのでコストを考えると
多少疑問ですがキットの見場は良くなりました。

2006.10.27

工具 Tool


ハンダ錫60% 1.2φ、1.6φ 薄めたフラックス入れ
チタンピンセット、ヒートシンク、アルミ治具、
ステンレスフラックス、パワーコントローラ
ハタ金
関西合運でハンダ付けの道具は各自
色々な特徴があることが話題になりました。

私の場合、配線以外は主に80wの鏝を
パワーコントローラーで75%に絞って使っています。

ハンダは錫60%の1.2φ、以前は1.6φを使っていましたが
1.2φの方がHOサイズでは使いやすです。

フラックスは白光(株)のステンレスフラックスを
100〜1000倍に薄めています。20年以上前に買ったボトルが
最近なくなり買い換えたので当分は持ちそうです。

ピンセットはスイス製のチタンピンセットを使用しています。

組立治具はアルミの角材、部品の固定にハタ金、アルミの
クリップ等を使っています。

キットの説明書は「ネジはセルフタップでネジを切りながら
組み立てる」となっていますがセルフタッピングはネジを
バカに危険性があるのでタップを使用して雌ネジを切りました。
このキットは主にM1.4を使用していますM2以下のタップは
ピンバイスにくわえて使用しています。

エッチング板から部品を切り離すのにブリッジを切るのは
片歯のニッパを使用しています。

刃に油をさすとパッチンと気持ちよく切れます。

下回り Power unit

動力はワールド方式ですが
16番ED16や1/87ED17と
細かな構成は異なります。
パワートラック状態に組みました。

動きはスムースです。

2006.10.29

先台車

先輪もキットに含まれています。

構成は16番とは異なり、排障機も
別タイプです。

台車枠

RMMの記事によると16番は分かれた板3枚を重ねる構成です。

1/87は内側2枚は1枚のエッチング板を折り重ねる構成に
改良されています。

2006.11.3

台車枠を組み立てました。
平板を組み合わせて立体的になるのは楽しいです。

端梁はロストパーツで組立安さと強度を出しています。

デッキを組みました。
これも16番と構成が異なります。
連結部の小デッキは16番の方が直角が出やすく
1/87は凝りすぎのように思えます。

手摺りは私の腕で真鍮線を曲げて作るよりキットの
リン青銅エッチングパーツの方がスッキリ仕上がると
判断しキットを採用しました。

2006.11.11

デッキを台車枠に取り付け、ホワイトメタルの
ブレーキシリンダーと軸受けを接着しました。

動力ユニットを組込砂撒管の先端を曲げます。

2006.11.11

台枠 Frame

16番では別になっていたアンダーフレームと連結ステーが
機械室の表現を兼ねて一体となり連結フレームに
なっています。

車内仕切と機械室板が付属しています。

2006.11.1

車体 Body

車体は部品の接合も良くパカパカと進みました。
モニターはガラスを入れる都合で塗装後接着予定で
差し込んでいます。汽笛、避雷器も塗装後取り付け予定です。
ナンバープレートは0.2mmの薄いエッチング板なので塗装後
貼付では曲がる恐れがあるので車体にハンダ付けしました。

車体と台枠を固定するネジ部は0.4mmエッチングでは不安なので
2枚張り合わせにして補強しました。


353R通過テスト
この段階ではTILLINGの353Rを快調に走ります。
ただし前面ドアの前に踏み板を取り付ける予定なので
デッキの手摺りと干渉する恐れがあり353R通過は
微妙になるかも?

2006.11.18


732R通過テスト
前面ドア前の踏板を取り付けたらやはり、
デッキの手摺りと干渉して
353Rは通過不能になりました。

しかし732Rは問題なく通過出来るので踏板は
取り付けることにしました。

2006.11.19

塗装後、踏板の裏にビニールテープを貼り絶縁して
353Rを通してみたら通過可能でした。  

                   2008.1

仕上げ

下回りを塗装し組み立てました。

2006.12.3

車体を塗装しました。
インレタを貼ろうとして別売だったことに気づきました。
インレタの貼付はいつも苦労しています。

2006.12.10

碍子は緑にしました。屋根は好みでブドウ色2号です。

デコーダーはDZ123PSを乗せ、ヘッドライトに電球色3mmLEDを削って入れました。
カプラーはアキュレールです。
ウエイトは鉛板を適当に積みました、プラコキ10両+タンク車4両+2軸車の
20両編成を問題なく牽引出来るので満足しています。 

1位側に運転手を乗せて写真撮影しました。

2006.12.16


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