LenzのSet 02によりDCC(Degital
Command Control)を開始しました。
今回DCC導入に踏み切った一番の理由は蒸気機関車のサウンドシステムが従来のアナログ方式より音質が優れていることです。
そこで、最初にD51をDCC対応にしました。
D51のエンジンにLenzのLE010XFデコーダ(Zゲージ用小型デコーダ)を、テンダーにSound Traxx DSXウエストサイドランバー3トラックシェイ824215を組み込みました。
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運転してみるとdefaulではスローは利かないのでスピード曲線を設定しなおしたところ一応満足できる程度にスローが利くようになりました。
しかしモータがうなりを生じDCCの欠点が出てしまいました。
近日中に小型でモータ音を押さえる製品(0511)が発売されるのを期待しています。
サウンドの設定などをSL−1と比較してまとめてみました。
20年以上前のシステムと比較してもあまり意味が有りませんが、全体音質はSL-1より遙かに良好です。
ただ細かな設定の変更はデコーダに記憶させるため、運転中に調整するのはSET02では面倒です。
一番やりにくいのは力行から絶気運転に変わった時に排気音を調整しようと思うとコマンドモードへ入ってCV56の設定を変更する必要があります。
この操作はキーを10回以上操作しなとたどり着けないので運転中に行うことは実用上無理です。
運転中に行えるのは汽笛、ヒス、ベル、発電器、連結音などファンクションキーに割り当てられた音のみです。
サウンドではありませんが運転中および停車注にヘッドライトのON-OFFがファンクションキーで可能です。
自動シリンダーブロアー音(2002.8.4)
これは走行から停止したときにシューと言う蒸気の抜ける音のことです。
SL−1の時は手動でヒスを操作して出していました。
DCCでも当初は自動シリンダーブロアー音がこの音響効果と言うことが分からなくてファンクションキー(F4)を使って出していました。
これをCV51のbit7をONにするとを自動的に出すものでなかなか実感的です。
熊田貿易でこの効果音の意味を教えてもらってからは自動で使用しています。
項目 | DSX | SL−1 | 備考 | |
1 | 排気音の同期 | カム同期と疑似同調 | カム同期 | |
2 | 排気音の音量 | 数値を入力 | ボリューム調整 | |
3 | 排気音の音質 カットオフ設定 |
高低は数値を入力 自動 |
ボリューム調整 ボリューム調整 |
トーンは0-63で設定 工場設定08 |
4 | 汽笛 | ON-OFF | ボリューム調整 | |
5 | ベル | ON-OFF | なし(PFMは有り) | |
6 | 連結音 | 有り | なし | |
7 | コンプレッサ音 | 有り(単式、複式) | なし | |
8 | ヒス | ON-OFF | ボリューム調整 | |
9 | 発電器 | ON-OFF | なし | F6だが日本語説明書になし |
10 | 焚口開閉音 | 自動(ON-OFF) | なし | |
11 | グリースガン音 | 自動(ON-OFF) | なし | |
12 | 自動シリンダーブロアー音 | 自動(ON-OFF) | なし、手動でヒスを操作 | 停車時にシューと言う蒸気の 抜ける音を出す |
注1:排気音の同期:疑似同調
今回のD51はアナログサウンド用に接点を持っていますが、模擬同調でも良い結果が得られました。
疑似同調設定値説明書の計算では CV値=115.9(ギヤ率)×(SPD/DIA)
SPD: 最高速度(マイル/時) D51
80km/h=50mil/h
DIA: 動輪直径(インチ) D51
140mm=55"
CV=115.9×(72/55)=105 となります。
工場出荷設定値は94です。実際に低速で走行させたところCV=94では早すぎCV=74で動輪1回転で4回の排気音になりました。
注2.発電機の音
製品に同封の英文および日本語取説に説明がありませんが、F6でON-OFFします。