HO(1/87) Steam Locomotives No.4

C56 (サンゴキット組立)

2000 鉄道模型大集合 in OSAKA で森井さんのレイアウトを快走

2000年10月21日

C56は模型に向いた機種です。客車なら2、3両の短編成もしくは客車1両牽引も似合います。
混合列車や2、3両の貨物列車も、もちろん良い組合せになります。
しかも、20m級の客車を牽引しても客車負けしません。

16番やNゲージでは複数のメーカが競作になることが多く、ライブでも1番(45mmゲージ)などで製品化されている人気機種です。

1.背景

すずしろ鉄道の1/80部門では早い時期に中村精密のキットを組立て入線していました。
その後、1/87がサンゴから発売されたのですが、1/80と1/87が重複する機種は導入優先度が低く年月が過ぎていきました。
その間にKATOから素晴らしい出来の1/80製品が発売され入線しました。
このKATOC56の走行性能は抜群で1/87のキットを組み立てても私の腕では満足な結果を得られる自信がなく、益々導入が遠ざかってしまいました。その後、オハ61系が1/87で入線しました、この牽引機は8620、C11、DE10、C58等が似合いそうですが製品化されていません。そこで9600がオハ61系を牽引していましたが、9600には別途貨物列車を牽引させる計画が立てられ、オハ61系用にC56を導入することが決定しました。このため中村精密のC56(1/80)は他社線へ転出しました。

2.組立

トレイン109号(1984-1)の植松宏嘉さんの記事を参考に組み立てました。
組立説明書は日本製キットの中では親切な方ですが、個々の部品と説明書に記載してある
項目との照合は勘と経験を要します。小袋に番号を付けるなど、もう一工夫欲しいところです。
フロントデッキはアルミ台具を使って組み立てるようになっていますが、どの順番で部品を組み付けるのか
説明書から読み取るのは困難でした。

キャブの床板位置も目標が分かりにくい部品ですが、トレインの記事に従い約0.7mm底上げして
組み立てました。

組立基本形体は屋根延長やスノープロー、集煙装置は装備していない標準仕様です。

キットに追加または交換した項目は
1.モータはスイス ミニモータ社製1219NO12G(エムテックス輸入販売)に交換しました。

2.砂撒き管元栓 ニワSL-295 1/80の部品ですがオリジナルより小さいので交換しました。
  (サンゴの1/87キットは時に1/80より大きな部品が入っています)

左からキットに入っていた元栓、ニワの1/80、ニワの砂箱蓋、スパイクの砂箱蓋

3.汽笛 ニワ SL-79 吊り金具 ニワ
4.砂箱蓋 スパイク 1/80
    ニワ製より小さいので採用しました。
5.反射板ハンドル スパイク C-1634
   今回のキットは反射板ハンドル用にボイラーに穴が開いているのですが部品はキットに含まれていません。
6.ナンバープレート IMON S49 鹿児島
7.メーカープレート だるまや 蒸気(I) 1/87
8.乗務員 KATO
9.イス サカツウ
10.ドレインコックを真鍮線、空気作動管を燐青銅線で自作追加しました。
11.前照灯 1.5V球 ピノチオ

1.5V電球の配線用にヘッドライトにドリルで穴をあけます。
回路はTMS No.616 P89 「のん軌会」 高木さんの記事に準拠しています。
進行方向による切り換え用ダイオードはショットキャバリアダイオードを使う方が順方向電圧降下が小さいので好ましいらしいのですが、手元にあった普通のダイオードを使用したため1.5V電球を約0.7Vで点灯しています。
少し暗いですが電球の寿命は長くなるので良しとしています。
1/87のC56の狭い煙室にも、シリンコンダイオードブリッジとダイオードによる定電圧回路を無事入れられました。
しかし、レンズを入れるときに電球の線を切ってしまい合運のときは点灯出来ませんでした。(2000.10.27修復)

12.サウンド PFM方式(SL−1用) 取り付け(200.11.2)
エンジン、テンダーともに絶縁側車輪に燐青銅線の集電ブラシを取り付け、集電をより完全にしました。


ドラフト音同期用コンデンサ

コンタクトホイルはサカツウ、
左側動輪からも集電

テンダー右側車輪からも集電

3.性能

キャブ屋根裏、シリンダーブロックに鉛板を接着補充しました。
エンジンはオリジナルの165gが195gと30g増えています。
テンダーはスピーカー用にウエイトを外した状態で50g、スピーカー搭載後60gです。

単機とオハ61系3両(389g)牽引時の電圧とスケール換算速度をグラフにしました。
客車3両牽引で27km/hから97km/hまで電圧に比例した速度で運転でき満足できる結果が得られました。

IMONの線路(732mmR+283mm×4本)を使って
電源は自作パワーパック、電圧測定は電圧計、
スピードはストップウォッチで周回時間を
計り計算しました。

08/08/03


BACK   鉄道模型へ

inserted by FC2 system