SL「弁慶号II」キット(Steam Locomotive Kit) No.1

SL「弁慶号II」(発売元:山崎教育機材株式会社 製造元:あきら製作所)
1998年はじめ科学教材社の広告にSL弁慶号が載っていました。
(2000年現在も載っています、東急ハンズ等でも入手可能です)
写真を見ると鉄道模型というよりスチームエンジンの教材で弁慶号というには、かなりしんどいものがあります。しかし、軌道サイズ45mmのライブスチーム入門モデルキットとのこと、なんと価格が4725円(税込み)とNゲージのSLより安いので、ものは試しと入手してみました。

45mm gauge Steam Locomotive Kit
ボイラーは銀ろう付け済み、動輪はプレス打ち抜き品です。フレーム、動輪は0.5t、ロッドは0.4tの真鍮です。キャブ、ダミー煙突、カウキャッチャー等は0.2tの真鍮板に印刷してある部品を切り抜いて使います。説明書によると線路は特になくてもコンクリート上を走行可能とのこと。


早速、SL弁慶号下回りを組み立てました。
プレス打ち抜き動輪を組立てたらバックゲージは41mmでした。
動輪はボックスポークのイメージか丸い穴があいています。16番等の車輪と比較すると非常に頼りない印象です。RM MODELS 1998-5号(以下RMMと略す)に車輪を1 番用に改めた特別仕様もあると書いてあったのですが問い合わせたら既に製造中止とのことでした。

第1動輪は左右の車輪が独立して回転する構造になっています。
この方式では第1動輪と第2動輪の位相が狂いロッドが引っかかることが起こりやすいので、改善の必要がありそうです。私は後に第2動輪の予備部品を購入し左右一体構造にしました。

メインロッドとエキセントリックロッド(偏心棒)は同じ部品を使用しています。
偏心棒を細くしたほうが外観は良くなりますが、厚さ0.4tでは強度的に不安です。

シリンダとロッドを組立て吸気口に息を吹き込むと動輪が回転し、一安心です。


ライブは小さくても火を使いますので、火傷や失火に充分注意する必要があります。
軍手、ラジオペンチ(安全弁の調整に必要)、塗れ雑巾を用意してから試運転を行いました。
水を9ml入れ、メタノール固形燃料に着火すると、約2分後に蒸気が上がり、走り始めました。
その後、蒸気が上がると走り、蒸気圧が下がるとしばらく停止と約5分間断続的に走行しました。

スタイルはともかく自分の発生するエネルギーで動くライブスチームのおもしろさを十分に楽しめました。


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