標準軌と狭軌をデュアルゲージに合わせる、逆方向ではデュアルゲージを標準軌と狭軌に分ける分岐器です。
PILZから既製品が発売されていますが4番ポイント相当で狭軌側は日本型ではC56クラス以下でないと通過困難です。
そこでKATO直線246mm×2本の長さに相当する6番分岐を製作することにしました。
当初は実物同様、通常の関節ポイントにする予定でしたが、そうすると模型では色々と厄介なことがあります。
(1)切り換えた方と逆の車両が来たとき脱線する。
(2)選択式にするとポイントマシンと連動する極性切り換えスイッチが必要
(3)組線路にポイントマシンを使用するとスイッチボックスも必要になり組立・撤収に手間が掛かる
(2)(3)はマッハのポイントスイッチなどで解決出来ますが(1)はかなり面倒です。
そこでPILZと同様、固定ポイントで電気的には非選択式を採用しました。
そのためクロシングに35mmの無電区間が出来ました、すずしろ鉄道の車両は集電軸を増やしているので問題ないと考えています。
16.5mm/12mm 6番分岐 |
非選択式のためクロシングを絶縁 |
固定ポイント部 |
反対側の左分岐も作りました(2002.9.29)。
こちらは初めから固定ポイント、非選択式で製作したのでクロシングの絶縁は糸鋸でレールを切ったので無電区間は28mmに短縮できました。
左分岐のクロシング |
PCB枕木を塗装 (2002.10.6) |
PILZのTransition Track(狭軌のシフトを反転させる)をKATOユニトラックに組み込みました。
そのままでも日本型HOn3-1/2車両の通過は可能ですが、より滑らかに通過できるようにフランジクリアランス(H)を調整しました。
PILZのTransition TrackのHは1mm、フランジウェイFは1.5mmです。12mmゲージの2mmタイヤはレール欠損部分で落ち込むことがあります。そこで16.5mm側はH=1mmのままで欧州車の通過を優先し、12mmのHを部分的に調整しました。すなわち0.3mmのプラ板をフランジウェイの一部に貼りH=0.7mmとしました。完全ではありませんが日本型HOn3-1/2の揺れをかなり改善するとことができました。
2004/02/01