ドイツ急行旅客用蒸気機関車 3

Maerklin の機関車

私は、メルクリン教の信者ではありませんがドイツの鉄道模型はメルクリンを除いては語れません。今日でも、車両だけでなく線路、コントロールシステム、レイアウトを含めた鉄道全体の模型としてのメルクリンは安定したブランド力を保っていて、熱心なファン(信者)を抱えています。しかし、近年のメルクリンの車両は価格は高いのに外観ではROCO、Liliput、Rivarossiに劣り、また交流3線式も耐久性は今日でも抜群だと思いますが、惰行が利く滑らかな走りも、直流モータでもフライホイルが付くようになった今日では、、アドバンテージにならなくなってきました。でも何百時間か走行させるとウォームギヤを使っているモデルはウォームホイルは摩耗し、ロッドのみで動力を伝えれる構造ではロッドピンがガタガタになる可能性が高いのに対し、メルクリンの堅牢な構造の良さが出てくるようです。
「すずしろ鉄道」には古き良き時代のメルクリンから、プラスチック量産モデルに追われて個性が乏しくなる過渡期の機関車が2両入線しています。

BR03  (HAMO 3085)

交流番3085は1973年度最優秀モデル賞受賞。メルクリンの直流バージョンHAMOはもちろん直流12Vで走行しますが、日本の16番の線路をそのままで走れるとは限りません。車輪のバックゲージが狭く、フランジが高いので篠原のポイントは通れません。そこで先輪、従輪、テンダー車輪は日本製に交換し、動輪はドリルレースでフランジを削って「すずしろ鉄道」に入線しました。ボイラーはダイキャスト、テンダーはプラスチックです。01形と外形はよく似ていますがボイラーの3つのドーム(前から給水ドーム、砂箱、蒸気ドーム)の間隔が広いところで見分けが付きます。


交流でも使える直巻モーターとウォームを
使わない平ギヤ伝動システム

動輪も平ギヤ伝動システムでサポート

DCC化 (BR003 160-9)

BR012は2005年にオリジナルの直巻モータでDCC化したので消費電力が大きいのが欠点でした。
交流3線式にはマグネットモータとデコーダの純正改造キットがありますが、直流2線式で使うには不明な点があります。
そこでBR003はコアレスモータに交換することにしました。
モータは以前9600に使用していたFAULHABER1516T012Sです。
コアレスモータとしてはトルクが小さいモータですがメルクリンの平ギヤ伝動システムなら使えると見て試用してみました。


直巻モータの取付位置に木の
ホルダで取付       2010.2.6

MRC 1655 Steam Sound Deoder と走行用デコーダ
発煙装置用のリレーをテンダーに入れました。
                   2010.2.12


MRC SOUND DecoderはFunctionが28までフルに使っているので発煙はF3のAir Releaseに割りつけました。
アナログでは走行しないと発煙しませんがDCCでは走行と関係なく停車中も発煙可能です。 

2010.2.23

 

BR012  (Maerklin 3310)

メルクリンは1980年代に入って製品のディテールアップを行ったとき旅客用蒸気機関車の看板製品を01から01 10に変更しました。その初期の製品です。012は晩年ハンブルグアルトナやライネで活躍した重油専燃形です。模型はボイラーは012に新製されましたが、下回りは上記03の下回りを流用しています。従ってブレーキも片押し、第1動輪のバランスウエイトも2気筒の03の位置にあります。ロッドもローラーベアリング入りの012とは異なっています。後年、下回りも012用に作り変えられましたが、クロスヘッドがプラスチックになりメルクリンらしさがなくなりました。私が入手した時期は石炭炊き011形は下回りが専用になり(一応改良?)、重油炊きは03の下回り(金属クロスヘッド)で残っていた時期でした。メルクリンらしさを残した機関車は最後かと思い直流版は絶版になっていたので交流版を入手し直流に改造しました。もっとも交流用の直流改造とHAMOを日本型16番の線路を走れるようにする手間はほとんど一緒でした。先輪、従輪、テンダー車輪は日本製に交換、動輪は友人の旋盤で削り、車軸で絶縁しました。直流に改造したのでテンダーの走行方向切り換えリレーは不要になりサウンド用スピーカーの乗せるスペースが出来ました。キャブの後ろの窓は走行中は開いているはずなのでプラスチックを外し機関士を乗せました。
2005年11月20日 DCC化に伴いサウンドスピーカ撤去。

012形はMADE IN JAPANのスーパーディテールモデル、良好な外観と走行を妥当な価格で求めるのならばROCOの製品、金属に拘ればメルクリン、珍しさではリリップトがあり恵まれた機種です。

012形は元の形式は01 10形で01形の後継機関車として登場した3シリンダー流線型機関車です。1939年に209両が発注されましたが戦争の影響で55が納入され残りはキャンセルされました。戦争で1両が廃車、54両が西ドイツのドイツ連邦鉄道(DB)に引き継がれました。戦後、流線カバーは外され、全機が完全溶接燃焼室付きの新しいボイラーに交換され、主連棒、連結棒とクランクピンにローラーベアリングが組み込まれました。さらに、このうち34両が重油専燃方式に改造されました。この重油専燃方式の01 10形が1967年以降の新しい形式で012形となり、石炭炊きは011形に区分されました。試作2両に止まった10形が早く廃車になったのでドイツ最強の急行用蒸気機関車として長い間活躍しました。01 1066(012-066)がウルマ鉄道友の会(Ulmer Eisenbahnfreunde)によって動態保存されています。

モータ交換


オリジナルの直巻モータは消費電力が大きいので
IMON16mmモータに交換しました。

モータがダイキャストボディーと干渉するので
モータツールで削りました。
                      2010.5.22

 

実物データ

  シリンダー 動輪直径 軸重 缶圧力 火格子 出力 最大運転速度 製造初年
03形1925年制式 570mm2気筒  2000mm 18.2t 16kg/cm2 3.89m2 1980PS 130km/h 1930年
01 10形 500mm3気筒 2000mm 20.9t 16kg/cm2 4.32m2 2120PS 140km/h 1939年
012形 DB改造 500mm3気筒  2000mm 20.8t 16kg/cm2 重油専燃 2470PS 140km/h 1956年改造

更新 10/05/23


BACKNEXT、  INDEX、 HOME

inserted by FC2 system