01 175(Metropolitan)全検

Metropolitan の01 175は「すずしろ鉄道」に入線したものの1週間後にRivarossiの01 141が増備されてからは定期運用はなくなって20年以上が過ぎました。その間に何回か整備は行われ走行性の改良も試みられましたが直線専用機から脱却できず静態保存となっていました。

最近になってMetropolitan 01も手を入れれば、むしろ好調機になるとのお便りがありました。
そこで、改めて01 175も「すずしろ鉄道」の蒸機の一員として活躍できるよう全検を行いました。

目標:機炭間を詰めて550Rを通過可能とする。

先輪 第1先輪の押さえ板を短くし先輪の横動を大きくした。

先輪のタイヤ厚みが2.47mmと薄く、
欧州規格NEM311や米国規格NMRA S-4に
適合していません。

なにせ細密にはこだわるが走行性は
無関心の日本製ですから。

先台車 先台車は二重首振り構造になっている。
その首振り板の曲げ具合を調整し、先台車を前方へ
オフセットさせ第1動輪のブレーキシューと第2先輪が
干渉しないようにした。

左:550Rにおける先台車の位置
なおシリンダー尻棒は絶縁してあり先輪が当たっても
短絡しない。

ギヤ オリジナルのウォームホイルは直ぐに摩耗し使い物に
ならなかった。
天賞堂のギヤボックスに交換した。
(お便りを下さった方もギヤを交換したとのこと)
リターン
クランク
なぜかリターンクランクとエキセントリックロッドの
位置が干渉しエキセントリックロッドが曲げてある。
この曲げが不十分で時々引っかかっていたのを
修正した。
(初めからエキセントリックロッド曲げない設計してよ)
渡り板 エンジン側の渡り板を2mm程残して切り落とした。
テンダー側はカーブで雨樋が干渉する部分を削った。
バッファーは干渉しない長さまで削った。

実物はエンジン側の渡り板がテンダー側の渡り板の
上に乗る構造だと思う。
その長さの渡り板を固定したので
オリジナルでは直線でも機炭間を詰めるとショートする。
連結間隔       

ドローバー 長い穴 

ドローバー 短い穴(今回採用)

 実物の間隔にするにはショートカプラー組込が必要
将来の課題です
550R通過 ドローバー 短い穴(今回採用)で
550Rカーブの内側はぎりぎりとなる。

その他、軸受けメタルに給油、ブレーキシューの位置調整等を行い、550Rを通過出来るようになりました。
走り込んで行けば20年以上前の製品としては水準以上の調子となりそうです。

これで01 175も入線20年目にしてようやく「すずしろ鉄道」での活躍が始まります。

 

全検その2 DCC化

01 175(Metropolitan)アナログで550mmR通過可能になってから20年たち2021年に漸くサウンドDCC化が実現しました。

DCC化に伴いヘッドライトはLEDで点灯

走行デコーダはLais DCC、サウンドデコーダは01 141から移植です。

TRIXのBR01 150が外側610mmR,BR01 175号機が内側550mmRで複線運転です。



改造の記事

 

Last update 21.3.29


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